学校長挨拶

御挨拶

令和7年度(2025年度)

 

 北海道七飯養護学校おしま学園分校のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 本校は、昭和54年に開校した併設しているおしま学園に入所している知的障がいのある子どもを対象とした特別支援学校です。近年は特別支援教育への理解の深まりやより専門的な教育を受けさせたいという保護者の願いなどもあり、通学生も若干名在籍しており、令和7年度は26名が在籍しています。

 

 さて、本校では、「自己のもつ能力や可能性を高めるとともに一人一人の『生きる力』を培い、生きる喜びを育成する」という学校教育目標の達成に向け、一人一人の児童生徒が、自分のよさや可能性を認識することができるよう、子どもの障がいの状態や発達の状況等を踏まえた丁寧な指導を行っています。

 とりわけ、知的障がいのある子どもには、

・ 学習によって得た知識や技能が断片的になりやすく、実際の生活の場面の中で生かすことが難しいこと

・ 成功経験が少ないことなどにより、主体的に活動に取り組む意欲が十分に育っていないこと

 などが見られることもあることから、こうした学習上の特性を踏まえた指導が重要になると考えています。

 

 日々の指導を通して、育成すべき資質・能力を身に付けるとともに、子どもの成長を教職員と保護者、関係者の皆様でともに喜び、笑顔で認めていく中で、子ども自身が社会で自分なりの幸せを感じながら生きていくことができる学校を目指していきたいと考えています。

 今年度の重点は 「チームで、より子どもたちのためになる学校づくりの推進」です。

 子どもが「学校が楽しい」「自分にはよいところがある」「勉強が分かる」「友達といて楽しい」「人の役に立ちたい」と感じるなど、子どもを主語とした教育活動を教師の視点で、まとめた言葉です。

 校内外を問わず、子どもに関わる全ての大人がチームとなって子どもの成長を促せる学校でありたいと考えています。

 

 これまでも、侑愛会や石別ふれあう会の皆様はもとより、北斗市役所、北斗市教育委員会、地域にある石別小学校や石別中学校など、地域の皆様に御協力いただきながら子どもたちの教育活動の充実を図ってきました。こうした教育活動をさらに充実させ子どもの自立と社会参加を促していく所存です。

 どうぞ、今後とも皆様のご理解とお力添えをよろしくお願いいたします。

 

   北海道七飯養護学校長  山 内   功

 学校教育目標や学校経営計画等を分かりやすく1枚にまとめ、教職員間の共通理解はもとより、保護者、関係者等と学校が目指す方向性を広く周知するため、教職員と議論し、グランドデザインを策定しました。

 今回提案したグランドデザインのコンセプトは、

  • 本校と分校を1つの学校としてまとめたうえで、立地条件や規模の違いなど個別の事情に合わせた方策を記載したこと
  • 子どもを真ん中に考えられるよう、右上の図の中に、「学校が楽しい」など、子どもを主語とした言葉を入れたこと
  • たくさんの情報を書き込むのではなく、今年度の重点「チームで」を中心に据え、校章をイメージした中央の図に6つ方向性を掲載するとともに、その周辺に具体的な内容を明記したこと

などです。

 

※本校の校章は、七飯町の町章を素材に中央に北海道をイメージした雪の結晶とその中に学校を表す「養」の文字を配し、七飯町の名産のリンゴの葉(六半円)で学校を囲む形に配置しています。校章には「七飯養護学校の児童生徒は多くの人々の愛情に育まれて、元気に育ち将来社会で役に立つ人になる」という願いが込められています。